「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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ピアノを弾いている「のだめ」こと野田恵は、まさにひとりの世界の住人ではないだろうか、という図。のだめは自分のピアノを社会的に用いようと思わない人だ。留学とかコンクールに出るとか、考えもしない。そういわれるたびに反発しけっきょく積極的にピアノを利用しないのがのだめである。楽しいから弾く、千秋がいるから弾く。奏でられる音楽は結果に過ぎない。 『のだめ』は10巻まで出ていながら、いまのところ千秋真一が主人公だ。千秋は目的を持ってタクトを振り、ピアノやヴァイオリンを弾く。 のだめはピアノ以外ではすでに千秋とともにいるのだし、ということは千秋が音楽家として完成されのだめを認めれば、物語は終わりとなる。 この絵に描かれている限り、のだめの顔はうつろだ。P163、167、175の前後の絵では凛々しさや奔放さのような表情も付けられているが。そうした隙間に入り込む、この無防備ななんともいいようのない表現しがたい表情にドキッとする。 天才なのにピアノを弾かない人というマンガといえばさそうあきらの『神童』があるが、さそうのほうは主人公の「うた」が小学生ということもあるのか安心してみていられる。うたがピアノを弾くことはそのままコミュニケーションであるから。うたのピアノがすばらしいのはそれがうたがピアノを弾く目的だからである。 のだめはなぜ天才なのか。その説明はいまのところされていない。うたの弾くピアノは僕が生きているそこかしこで鳴っているような気さえするけれど、のだめの音はなかなか聞こえてこない。だから(?)こういう絵がとつぜん出てくることになる。 音楽の良さを計る基準はないから、音楽マンガではコンクールに出るというのは必然とならざるを得ないけれど、のだめはそれに出てもなお否定する。だれもピアノを弾くのだめの内面を知らない。 この物語がいつかそれを描くことがあるのか。そのときのだめは何のためにピアノを弾くのか。目的に目覚めるのか、というよりも目的に目覚めても天才なのか。 まあ表現としてのピアノなんていりません。みんなで楽しく弾きましょう、といって先生になるというのも悪かないけど。 タクトを振ることで他者とかかわる楽しさに目覚めるという音楽マンガの王道を行く“オレ様”的な天才の千秋と、ピアノを弾くことで内に籠もってしまうオタク型(?)のだめ。二人は音楽家としては正反対なので、二人の恋愛はうまくいかず、15巻目くらいから第2部がスタートというのはどうだろう。で、第3部でまた出会う。とかさ。 大巨編を期待しています。二ノ宮先生。 PS 以上は、のだめは「奇才」ですから的なのは断固拒否の立ち場から行っております。
by maru-eo
| 2005-01-17 01:28
| マンガ・アニメ
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