「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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自分がもう10年近く愛聴しつづけているのに、もうすっかり忘れられていて、もしかしたら知らない人が多い。あろうことかアマゾンでユーズド79円! 怒りと悲しみをもって私的な名盤を熱く語ろう、こんな気持ちわかるでしょ? NOKKO『ライミング・カフェ』(1996.11.26) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.ヴェルヴェット 2.ゴー・ゴー・ハッピー・デイ 3.あくびとUFO 4.透明なタンバリン 5.DNA 6.キリン 7.ジャンプイ・ア・リトル・ハイヤー 8.天使のラヴソング 9.ミラクル 10.エヴリシング・バット・ブルー 11.ナチュラル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ NOKKOのレベッカ解散(91年)後ソロ4作目。Coプロデューサーに山田貢司を迎えて埼玉県は浦和の「うさぎスタジオ」で生み出された一枚。うち<8>と<11>がシングルだがどちらも廃盤。ああ廃盤というのはなんて寂しい響きなんだろう。ちなみにこの『ライミング』は廃盤ではない。79円だったら6枚買っても500円=ワンコインぢゃないか。 収録シングルや楽曲の感じからいってこの2年前94年発表の前作『colored(カラード)』と対をなすようななさないような。名曲といってよいと思う「ライブがはねたら」、「CRYING ON MONDAY」、「Vivace(ヴィヴァーチェ)」、「人魚」 等知っている人も多いシングルが入っているが廃盤。なんでやねんな。 某音楽プロデューサーというかディレクター?とNY暮らしということでNHKにも出たNOKKOだが、どうにもソロになった直後のアルバムがちょっとトびすぎていたんだな。きっと。いまとなってはレベッカ時代の甘酸っぱい思い出と「フレンズ」の幽霊騒ぎくらいしか記憶にない人も多いだろう。しかしあれからも着実に良質なアルバムを作っているのだ。 軽快に「終わらない歌」を抱きしめることを歌う<1>、<4>。前作で「暗い月曜日」を歌ったことへの自己アンサーソング<2>。♪「瞬きするまに消えてしまうような 奇跡で僕は生きている 風のように鳥のように」(詞:路木麻子)。「あの夏」の息苦しさをそのまま封じ込めた<5>、キリンばかりか「サンマを焼くにおい」から「緒方拳」まで登場するGOTAとともに遊ぶ秋の歌<6>。日本版ポーティスヘッドのような<7>、<8>は80年代の大人子どもたちがおっさんやおばさんになっても歌えるラヴ・ソングだ。ブッといベースとよく動く弦の響きのなかそこはかとない子どもの頃の記憶をつむぐ<9>、アコピとオルガンが至福の時間を奏でる<10>、レベッカ時代を彷彿とさせながらも「いま」を包み込む<11>。 埼玉県生まれには全員に聴いてほしい(とくに浦和、ぼくは富士見市ですが)<3>。おそらくこの「あくびとUFO」はユーミンの「中央フリーウェイ」の向こうをはる埼玉郊外人のための思いっきり切ないドライヴ・ソングである。鈍くさいリズムで堅実に支えるベース、オルガンとちょっと間違ったレゲエ・ビート。秀逸な歌詞とかわいすぎるNOKKOのヴォーカル! 僕の考えではこの「ドライブ・ソング」の流れは99年のドリカム「東京ATLAS」につながるだろう。作詞作曲NOKKO、GOTAによるアレンジ。 いずれ、ニッポンの90年代後半のそのまた初頭が生み出したささやかな味わい深い名盤だと思う。こういうものをきちんと評価できる土壌が、当時もいまもないんである、この国には。そうして賢い表現者はみな出てゆき、歌わない人としてテレビに出たりする。なさけないことである。
by maru-eo
| 2005-02-01 00:04
| 「Jポップ」を擁護する
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