けっきょく演歌というのはカラオケカセット営業用のノベリティーなのだろうか。紅白がもしも日本のニューイヤーコンサートだとすると、シュトラウスは弦てつやとかってことになるぞ? この人のクレジットの多さと曲ごとの新しみのなさはほとんど詐欺だろ。演歌というのは耳を楽しませる以上に歌いたい喉を楽しませる。歌う歌手のほうもみんなして曲の最後は苦虫をかみつぶしたような顔である。サブちゃんだけは楽しそうだけど。トリの小林幸子は本気で「こんな男に惚れたのだから ・・・ 花は越後の雪椿」なんてうたで被災者を勇気づけようと思っているのだろうか。人を小馬鹿にしたようなメイン司会の男。小野というガッテン女もひでえ崩れ方。パチンコ屋のように「蛍の光」で幕。なんとも幅の狭い表現者達のあつまり。優勝旗を渡すおっさんはあの男。今年ならではってのは氣志團と松平健。小林幸子、五木ひろし、天童よしみ、平井堅