「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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「Stand up!!」(この作品のコメントは「TVをつけなさい」5月欄に掲載)に続き、ついつい見てしまった深夜の再放送ドラマ。 ずっと香取慎吾がベトナム人やってる話だと思っていたが、違ったのね。 だってハンドクですよ。どう考えても、ハン分にされたベトちゃんドクちゃんしか思い浮かばん。 このタイトル、実は「半人前のドクター(研修医)」=「ハンドク」なそうな。「!!!」は主演・長瀬智也演じる元チーマーのハンドク・狭間一番の気合、といったところか。 全体の内容は、個性豊かなハンドクたちが医療の最先端である総合病院SMHを舞台に、迷い傷つきながらも、医師として力強く成長していくビルドゥングス・ロマン。あるいは「ケイゾク」と「池袋ウエストゲートパーク」を足して2で割った「ER」もどき(失礼!)。もはや、堤幸彦自身における過去作品のセルフ・パロディ?脚本は大石静。 男子の初体験へのアプローチを題才にした「Stand up!!」において、私はテーマに演出が噛み合っていない印象を持った。「ミステリー」を外した上での使い古された骨太な主題に対峙した場合、堤幸彦的映像作法はプラスの効果を生み出さないことが少なからずある、といういい例だろう。 「ハンドク!!!」の本放送は2001年秋。「Stand up!!」より2年ほど前の作品であり(「IWGP」と「TRICK」第2シリーズの間くらい?)、時間軸的にみれば、それこそ単純な演出家のビルドゥングス・ロマンとしては読めないものの、私にとって「ハンドク!!!」は「Stand up!!」で失敗に終わった「骨太テーマでの堤幸彦作品における問題」の解答編として、おおむね好意的な眼差しで拝見させていただきました。ただ最終回がね・・・ 作品として良かった点を挙げよう。 脚本云々の違いは間違いなくあるだろうが、やはり主役の存在感。 現在放送中の「タイガー&ドラゴン」でも野性味溢れる男臭い魅力を発揮している長瀬智也(「Stand up!!」内村亜希子コメントで触れた骨太テーマでの堤幸彦的ミステリーを解き明かす探偵か)であるが、ああいうキャラを自然に、否、不自然だろうと説得力を持ってできる人は中々いないのでは。まあ、多少のマイナーチェンジはあるにしても、ほとんど「IWGP」のマコトといえばそうなのだが。「ハンドク!!!」のテーマが求めるキャラクターとうまく合致したのだろう。 「Stand up!!」においては、二宮和也(彼は本作にも登場。いつも演じさせられる「気弱な少年」以外も案外いけんでないかい)がとりあえず中心に据えられていたものの、役的に地味であることに加え、何かにつけチームで行動しているので登場人物の個性が殺されてしまっていた。 一方、本作は長瀬智也一本に力点を置くことで、その周りを飛び回るキャラクターを明確にしている。 研修医仲間である内山理名は一応のヒロイン。長瀬とのプラトニックで進展のない関係も、「ケイゾク」「TRICK」などでの堤常套策。これもまたセルフ・パロディ。 彼女も真中瞳も、正直、台詞回しがたどたどしく、お世辞にも芝居がうまいとはいえなかったが、視聴者も「キャラクターもの」という視点に立つことができれば、結構感情移入して見ることが可能だろう。 まあ、それぞれのスタンス、それぞれの生き方。 そういったものは全体を通して伝わってくるのである。 戸越銀座で暮らすただの少年たちと、病院で切磋琢磨する大人たちでは、設定としてハナから勝負は見えているようにも思うが、同じ群像劇にしても、この違いは大きい。 だが、それも最終回で見事に興を殺がれてしまった。 ストーリーは性急すぎるし、大いなる壁として立ちはだかっていた院長こと沢村一樹はいきなりいい人に。最後は堤版「ブラック・ジャック」と「ケイゾク」における死の味のキス。 またまたセルフ・パロディ。 ハンドク狭間一番、生死判読不能。完あるいは続。 またまたミステリーかよ!!!(←一応、3つで) 結末の合否は作品全体と照らし合わせた場合、個人的に好みでないというだけだが、内容は客観的にもアラアラで締めの回としてはいかがなものか、と。 骨太テーマにおける堤幸彦作品の探偵は、やはりハードボイルドに消えなくてはあかん、ということ・・・・・・なのか?(完あるいは続) 投稿:内村亜希子
by maru-eo
| 2005-06-03 13:37
| 「TV」をつけなさい
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