シリータ 1974
スティーヴィー・Wプロデュース第2段。一枚目の『シリータ』もこっちもあまり売れなかったそうだ。こういう自分の奥さんをプロデュースしちゃうってのは小室哲哉や小林武史みたいなもんか。このアルバムを出した頃にはほぼ離婚寸前だったというが、それからもミュージシャンとしては互いを認め合っていたとライナーで紺野慧氏が書いている。
ここにコーラスで参加しているミニー・リパートンやデニース・ウイリアムスは全米No.1ヒットを生み出したが、妻だけ失敗しちゃった。シリータの声は男の子のようだったり、落ち着いた女性のようだったりする。当時は「黒っぽい」というのが至上価値だったそうで、そんななかでシリータは中途半端と受け止められたようだ。それがあんがいいまのニッポンで聴くとリラックス・レア・グルーヴって感じで悪くはないんだが。前半はシンセ・ベースみたいのが不穏なラインを奏でつづけていて、ちょっと声と合っていない感じ。そんなに売れなかったというのもわかるなあ、という一枚。
1.アイム・ゴーイン・レフト
2.スピニン・アンド・スピニン
3.ユア・キス・イズ・スウィート
4.カム・アンド・ゲット・ディス・スタッフ
5.ヘヴィ・デイ
6.哀しみの恋人達
7.
ジャスト・ア・リトル・ピース・オブ・ユー
8.
ウェイティン・フォー・ザ・ポストマン
9.ホェン・ユア・ダディズ・ノット・アラウンド
10.アイ・ウォナ・ビー・バイ・ユア・サイド
11.ユニヴァーサル・サウンド・オブ・ザ・ワールド