ビル・エヴァンス ウィズ フィリー・ジョー・ジョーンズ
あまりにも気の抜けない暑さなもんで、引っ張り出してきて聴いたら、これじつはアツいんだな。ジャケットに反して。独自のタイムフィールというかリズムを持っているビル・エヴァンスがフィリー・ジョーのわりにふつう目、ちょっと煽り気味のドラムズとつねに丁々発止。「ウーディン・ユー」の2コがオモシロイ。マイルス御用達のドラムズ、ベースにビルが引っ張り込まれた、けれども頑張っている、という盤。なんだか、ドラムとヴォーカルが石原裕次郎だったとして、美空ひばりを招き入れてデュエットみたいな感じですかねえ。小林旭よりは相性良いだろうみたいな。それにしても和むジャケです。中央はマイルス・デイヴィス(嘘)。