「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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男の物語とはシゴトと切っても切れぬカンケーにある。のだろうと思う。ランボーもインディ・ジョーンズもあれだってシゴトなんですよね。あくまで「物語」の話であって、シゴトに男も女もないわけです。よって日々のモチベーションが下がったときにはそうした関係のものを読まねばならぬ。なにをどうするとかでなくっても、読み物のなかにそういうのを混ぜといて、おのれの現在位置を確認するのであ~る。エラソーなこといってますが、ただ読書が現実逃避だけでないようにがんばらねばって話です。とかいって読んだのが以下。実際読んでいるのをみると逃避ですな、やっぱり・・。仕事中に読んでる時点で逃避だっつーの。 ■階段から落ちて逝去という最後の最期までオリジナリティーを漂わせた中島らもの『株式会社日広エージェンシー企画課長中島裕之』はらも氏が勤めていた広告代理店社長の回顧と当時の企画書集。ほとんど手書きで貴重(直筆マンガ付き !)かつ『心が雨漏りする日には』で語られていたサラリーマンする中島らもを毎日17時になると酒場へ連れて行ってたという豪快な宮前賢一社長のベトベトしない語り口がオモシロイ。らも氏はライターで稼ぐようになってからも原稿料は会社に納めていたらしい。そして「日広の中島じゃあないだろう」と満を持した社長の送り出しに男泣きする中島らも。「ほんまにエエ男やと思たね」(大意)と逸材の部下をナツカシム社長がウツクシイ。ちなみらも氏が一躍知られるようになる啓蒙かまぼこ新聞 ? のスポンサーのかねてつさんは現社長の専務かなにかと同級生だったということ。スポンサー取り・プレゼン・原稿書き。つながりは大事。 ■当代きっての芥川賞作家 ? にしてモーヲタ ! でもある阿部和重の語らいの記録集が『阿部和重対談集』。高橋源一郎やら赤坂真理から加藤典洋まで、なんともいえずマイルドなキャラがたってます。最高に有益な(というか全部読んだ)のが、おそらく最先端の作家・批評家の語らいを読むことの出来る東浩紀と法月綸太郎との鼎談「形式と分身とメタフィクション~記号化されたリアル~」。自分のことはイインデスがとイイながら後半はほとんどひとりで喋りまくっている東氏だが、それも一応ふたりの作家のリクエストによって。オレはいつもながら東のリアルかつわかりやすい解説には感心してしまうのでした。舞城王太郎をふたりに教える東。むかしあったような作家と渡り合う批評家像で、じつに頼もしい。東氏のメルマガ「波状言論」に載ったモノです。 また「裸になってくださいよ」という発言まで飛び出したのが映画凶人にして元(前?)・東大総長の蓮實重彦。これなどむかしはほとんど考えられなかった夢の対談。蓮實氏は基本的に作家を褒めまくりつつも、異様なオーラを発している。しかもすごく元気だし、言葉使いが老境に入ったせいなのか、けっこうぞんざい口調も聴かせてくれ新鮮である。最後は「で、けっきょく、キミもわたくしの子どもの一人みたいなことでいいよネ ?」、「はい、もちろんです。いや逆に光栄です」みたいなファンシーなまとめなのもオカシイ。巻末の佐々木敦によるインタビューも、すべてを総まくりして作家 阿部和重のこれからを考えさせる内容でgoodでした。小説家は小説書いてメシを食う。阿部氏が背負っている「純文学」というのは、そこにプラス形式的な試みと現代的問題意識をどれだけブチ込めるか、を問われているナンギなシゴトだってことがよくわかる。 ■元・神戸新聞で『噂の真相』に転職した西岡 研介のスキャンダルを追え!『噂の真相』トップ屋稼業は新聞記者・ジャーナリストとはナニかを経験的に教えてくれる書物。地方紙(と言っても神戸であり、大きい)での仕事の内容が阪神大震災、神戸空港建設などを通してけっこうアツく語られてます。なぜ西岡氏は『噂真』に移ったのか、また『噂真』内部の人間模様がこないだまでいた新しい人の視点で語られているのも興味深い。この人は「則定スキャンダル」を書いて大騒ぎを起こした張本人。『噂真』デビューはJRA(競馬のじゃなくて赤軍のほうね)へのインタビューだったそうです。ほとんどフリーといって良い『噂真』編集部の中で、東京のこともわからずに、徐々にジャーナリスト西岡が姿を現していく過程が実用的でもある。 ■フリーの音楽ライターとか編集とか他にもいろいろやっている印南 敦史氏が日々の生活と現在に至るまでを経験的に書いたのが『音楽系で行こう !』。ブラック・ミュージックにたいへんくわしい人だけれど、そういうことではなく、原稿料とか仕事の取り方などをザックバランに教えてくれる全100章。ある大手雑誌の編集長に「紙面にアナがあいてしまったやんけ、どうしてくれるんや」(大意)と脅され金を要求されるというコワイ話から「来月の生活費がない」と言い出せなくてこまっちゃってるところを元気にしてくれる家族まで、盛りだくさん。実用書や業界の概説でなくて、あくまで「やる気あるやつはやればいいさ」的な語り口で、これまでなかったタイプの本だと思います。すべてのフリーランスの仕事人に捧ぐって感じで音楽ライターとか以外でも勇気づけられるだろうな。ちなみに印南氏のデビューのきっかけは雑誌社や出版社に送った何十本ものレビューと4、5本の作家論だったらしい。 う~む、良い本ばっか。オレもがんばらねばいかんねえ。
by maru-eo
| 2005-08-09 22:12
| 本・映画・芝居
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