「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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第二十一話 【荒川純子さんへの手紙】 拝啓、荒川さんの近著『デパガの位置』読ませていただきました。私は某デパートで働く二十代男性です。まずは感謝。一昔前と違いデパートという言葉をタイトルに冠した本を久しぶりに見ました。十年一昔としてもこの間に多くのものが移ろい変わっていった中でデパートというやつは変容を見せません、勿論幾つかの店舗の閉店という時代の尻拭いは行われていますが。詩人が言葉に敏感でかつ強くあるときにこうした時代の、というより雰囲気の変化とその中で変わらないものというのはなんらかの手助けになるのでは、と漠然と考えていましたら、現役デパガである荒川さんが詩集にして下さった。私はこの本に勝手に荒川さんを通した、変化と不変を見たように思います。自分や世界って何なのかわからないけれど歌うこと。詩人とは言葉を沢山知っている人でも使い方が巧い人でもなく、それを力に出来る人だと思います。少し哀しいデパガ詩人に感謝と新作へ期 待をこめて。 第二十二話 【哀色アンケート1】 私、十九歳。契約社員、センターで働いてるワ。家?キイロい電車で、野を越え山越えしたところ、知ってるでショ。峠の手前で降りるトコ。気が強いって?ふ~ん、そうかも。でもみんなが、誰が正しいかわからないとき自分が正しくないっていうのは間違ってると思わない?休みの日?、はカレと会うの。好きなモノは東京タワーで、意味無さそうで実は意味あるトコが好きなの。ばると?誰それ教えて!ヨッちゃんも言ってたの、その人のこと。ねぇ教えてよ。一日は、起きて朝ご飯で、電車で、ココで、帰って晩ご飯を少しと、あとそうお風呂。寒いときはお風呂よね。私なかで本読んじゃうの。ナニ?それは教えないわ。前に言わなかったっけ。夢?そうそうカレに「私が守ってあげる!」って言うこと。ウケウリだけど構わないでしょ。幸せ?当たり前よ。私まわりのことあまり気にしないし、私が不幸って言ったら私より不幸そうなあの人たちとフツーに話せなくなっちゃうもの。 第二十三話 【その人のこと。(人物造形レッスン一)】 その人はさして長いとは思えないような黒い髪をした人で、昨日で突然サヨナラということになった。日付を見て驚くようなときからその人の文字はノートにあって、ちょっとだけの変化が文字にあり、その変わった分だけ哀しくなる。「9/11」のあとに続く、きっと明日とあまり変わらないような内容の書き込みはもう昨日で書かれることがなくなった。藍色の制服をスラリと立たせていたのはその人の身長だけではなかったし、じつは大きい瞳も同じようにそう。断り上手ってのだけはデパートのせいにする、そうすればあの藍色がなぜか哀しく見えるのがわかる気がするから。今日見たその人の丸い字はまだまだ懐かしくはなかったので勝手に哀しがるのはもう止め。すっかり見違えたちょっと茶色いシャギーの髪の毛で見る明日からの景色がもう哀しくないことを喜ぶ。今度池袋に来たら、その人は軽くなった髪を揺らしながら昨日までの四ヶ月間分、青い空を見上げるんだろうな。
by maru-eo
| 2005-08-15 20:48
| 『池袋デパート哀歌』
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