「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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第九話 【ハレルヤin池袋2000】 この池袋の街に「神」が降ってきた。立教大生諸君が「ハレルヤ」を響かせにやってきた。オレが聴いたのはメトロポリタンと東武プラザ館の狭間で歌われた一曲のみである。ハレルヤ!この人類普遍のテーマ。要するに「神よ!」ってことだと思うのだが、それをどう受けとめたらよいものか。オレは神にまつわる強迫観念的な押しつけがましさにはとてもついていけないが、歌いたいから歌うという音楽的な気分は圧倒的に支持する。合唱は訓練された安心して聴くことの出きるものだったと思う。歌いたいなら歌えばいい、そして歌われる内容が実は1+1=2という程度の単純でわかり易いものならその歌声を拒否すべき理由を持たない。歌声はオレが勝手に感じる強迫観念云々を越えて池袋の街やビルの谷間で充分な力強さを保持していたように思う。神様!に思うことは人それぞれで神様自体も同様。そんな他者性を思い切り許容するかのような歌声はだからこそ力強かったのだ。 第十話 【池袋でグリンチ】 嗚呼、どっちにしたって幸せな奴等はいいよ。俺ときたら今だに言うこと言えない恋愛半端モンさ。なんでさっきからこんなトコに立ってるかって?オートロックなんだよ、いやロックがなくてもどうせ入れない事くらい俺もわかってるよ。コレ?決まってんじゃん今日はイヴだよX’masだよ。プレゼントを持ってんだよ俺。あのコに渡すんだよ、文句あっか。オレだってこんなことしたかないよ。で も、しょうがないだろ、渡せるかフツー?貰ってくれねぇよ何でもない日にこんなもの。え?なんで緑なんだって?よくぞ訊いてくれた。グリンチだよ。ジム・キャリーだよ知らない?観てねーの映画。俺もだよ。ただ「わぁっ、キャッ、それってもしかして!?」ってあのコが言ってくれるのを待ってんだよ、それだけだよ。あのコが知らなかったら?いいんだよ、切掛だよ会話の。おっ、そろそろ帰ってくる頃だ。今日が最後の勝負だよ。いいかい何度も言うけど人生は祭りだよ、そうだろ? 第十一話 【クリスマスとは何ぞ?】 二〇世紀最後のクリスマス・イヴ、僕等バイト諸子(の一部)が出した答えはワイワイガヤガヤの大勢でX’masである。仕事のない賢明な女の子が材料を調達、これまた女の子②が鍋を用意、同じく③は盛り上げ役に回ったが、男は①②③まとめて酒を飲み、ただ楽しんだのだから文句はなし。制服脱ぎ捨てて本人達のみ面白いしようもないゲーム、食い、飲み、寝る。ケーキは食べてもプレゼントはなし。しかし幸せだ。思うにプレゼントはそこに皆がいたこと。思い思いのカッコのサンタ・クロースがきちんと人数分、稼いだ金の一部を皆で山分け、報酬はめぐり巡る楽しい気分だ。ロマンティックに過ぎる?子供っぽい?いやいや、そんなことはない。サンタさんは誰なのかという永遠のナゾに実地で迫る六人の成人と未成年だ。個人的には友人皆様一同、私論理的に全く正しい結論。ナゾはナゾのままいまだ解けないのです。甘い論理と旨い鍋、やっぱり現実は虚構より力強いよ。 第十二話 【船が出るとき】 都内某デパート勤務のS(三十一歳)は港区日の出桟橋に立っていた。クリスマスを過ぎたある日の事である。やっぱり忙しい日々だ。皆が騒ぐ日は既に自分のものではなくなり久しい。若い頃は人より好きなように過ごしてきた方だと自分では思う。バンド活動や、幾人かの女性との日々だの、思い出せばきりがない。今でも若いだろう?と言う人はいるけれど最近はやはり違うと率直に感じる。デパートってのが随分自分に合ってきたなとも。そろそろ船は出るだろう。だがそれは必ず戻ってくる周遊クルーズだ。待ち合わせが順調に完了したらそれは何も特別な事でない、いつもと同じ楽しい時が始まる。そして船は一日に四回のペースで出ている商売船だ。海を見たってもう何も感じるものか、彼女が来たら装うことなく笑顔を作る自分がいるのだろう。Sは失った若さの分だけ歪ませた笑顔のまま吸っていた煙草を携帯灰皿に押し込んだ。 第十三話【ハードボイルドなフロア案内(女の子用)】 ヨォ、俺はサガワだ。知らないって?ふうん、そいつはご愁傷様。一応販売員だ。フロアを彷徨う私立探偵ってトコだな。よく来たなお節介じゃないぜ、ただ少し心配なだけ、キミが迷ったりしないかなって。この巨大なロクデナシどもの街のデパートでね。店内を観ろよ、なにしろこの数言ってみりゃ商品の森だ。下から行くかい?地下二階ここは食物。なかでもガツっと食えるヤツさ、も一つ上は甘~い御菓子と渋いお茶。行列造る奴等ご苦労様。俺はプラザ館に行くよ酒と珈琲があるからね。化粧品がいるのかい?なら一階にしときな、彼氏持ちの女の子は二階だ。その娘は三階に行きたいようだが、確かにそのコートはイカさないね。男の子に買って貰いな。ご婦人方コーヒー旨いかい、そこが噂の「シェ・松尾」。違いがわかる?いわゆる高級ってヤツだな。さあて俺ははやく上へ行きたいよ、ここまではなかなかタバコが吸えないからね。どおにかして欲しいよ、全く。じゃまた何処かで!!
by maru-eo
| 2005-08-15 21:00
| 『池袋デパート哀歌』
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