「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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オレにとって英米のポップ音楽(洋楽)を聴いてきて同時代がやってきた ! と衝撃を受けつつ感謝したのはまずニルヴァーナで、次がベック、で神サマからの贈り物みたいなのがビョークだ。 グランジを最強キャッチーなメロディーと出で立ちで世界のポップに変えてくれたニルヴァーナはオレに同時代の音楽を自分たちの音楽だと思わせてくれた。ビョークはポップ音楽に耳を傾けるほんとうの快感を教えてくれたしいまもそうだ。カート・コバーンは「亀は甲羅を叩かれたって痛いんだ」?という名言を残して自分の頭をブチ抜いた(1994年4月5日)。ビョークはいまやロイヤル・オペラハウスでライヴだ。 アルバムを出すごとに今回はイマイチだとか、やってくれた! とかファンを騒がせるベックだが、彼が教えてくれたのはようするに、気分はサイテーでもおもしろい音楽はできるということだと思う。デビュー曲「ルーザー」のサビは「オレは負け犬 なんで殺さないんだ?」というなんともお先真っ暗なものだったし、当時のインタビューなどを読むとまるで60年代のディランが生まれ変わったようなヒトを小馬鹿にしたもンだった。オレなんかはそこにも驚喜したわけだけれど。 この5枚目のアルバムはベックの憂鬱サイド。アコギ + ストリングス、あるいはコンピュータ・オケにのってほとんど閉塞感と彼女とうまくいかなかったということだけが歌われる55分37秒だ。ディランも楽曲の多くは愛とそれにまつわる人間関係についてのものだが、1970年生まれのベックはいかにも我々世代らしく「ぼく・きみ」であり、じつに不可解に疲労し、自己閉塞している。ここまで愛の悩み(苦しみというよりも)を率直に歌われるとじゃっかん退くものがある。アメリカ人というよりもイギリス人のような暗鬱さだ。 とはいえ、ベックの歌では「ぼく」が「ぼくら」になり「きみ」もまた「きみたち」へと切り替わる。そこがJポップ的予定調和とは違うところ。時代の子でありかつブルーズの子でもあるベック。ヒップホップをグランジ的に消化して、大通りをのし歩いたちっちゃい男。GAP KIDSのコマーシャルに出てきてもおかしくなさそうな見た目のこの男は、世界を相手に個人的な倦怠を語る。彼の根っこにはつよくつよくブルーズがある。最後の曲はコンピュータの力を得てオーケストレーションされた21世紀のブルーズである。その意味は愛の哀しみであり、疎外感。本作はいわば世界の中の彼の友人への私信みたいなものであり、一般の聴き手にはあまりアピールしないだろう。つつましやかながらわりとクオリティーの高い私信だけれど。 何かもっとましなもの どこか僕が行きたい場所 学んできたあれこれを 総動員して復習したい こんな人生を 送ることになるとは思わなかった あの醜い真実が しでかしたことを僕に見せ付けるまでは 過ぎてゆくに任せよう、道の傍らで こんな僕に、友は何を言えるだろう (略) とりとめの無い部屋の中 鋼鉄の扉の向こうで 空っぽの缶を蹴飛ばし 空っぽの床に転がす 過ぎてゆくに任せよう、道の傍らで こんな僕に、友は何を言えるだろう M12"Side Of The Road" 1.The Golden Age 2.Paper Tiger 3.Guess I'm Doin' Fine 4.Lonesome Tears 5.Lost Cause 6.End Of The Day 7.It's All In Your Mind 8.Round The Bend 9.Already Dead 10.Sunday Sun 11.Little One 12.Side Of The Road 13.Ship In The Bottle 【評価】:★★★★★☆☆☆☆☆
by maru-eo
| 2005-08-20 15:40
| ●○オンガク漂流○●
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