「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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1961年6月27日ニュージャージーでの録音。全ての楽器の音が非常に良い。とくにドルフィーのまるでプラスティック製なのではあるまいかとさえ思われる、アルトのビリビリした震えを目一杯含んだ音はもしかしたらこれまで聴いた中で最高かもしれぬ。アーヴィンのテナーもきれいにのびる。 なンだけれども、こいつはなんとも珍妙な作品集に聞こえる。すべて作曲はリーダーのマルで、どの曲もテーマだけあってあとはソロ回しというのではなく、きっちり楽器の響きを考慮した上でアンサンブルや流れといった構造があたえられている。この事実をもってマルにおける重要作ではあるということはマチガイじゃないだろう。しかしながら本作を表してマル・ウォルドロンの「知的な黒さ」がよく出ている・・・、みたいな言葉はよくわからない。 (だいたいブログなんてのは無数のそれぞれがよくわからないことを書き付けていればいいのだ。) 知的というのならガキの頃からやっていたというチェロを弾きまくるロン・カーターにこそ使われるべきだろう。マルのピアノは創意の感じられぬ似たようなフレーズの繰り返しばかりで想像力の欠如からくるミニマリズムへの接近とでも言った方が良さそうだ。しかもたいした緊張感のない、つまり彼のプレイは旋律を弾くときにリズムのつながりを殺す。あるいは止めている。ロン・カーターこそはまさに彼自身の考えるプレイを行っている。ほぼアルコ(弓)弾きのチェロで紡がれる旋律はタンギングしないで吹かれるアルトサックスのような音色で、故にリズムははじめから度外視である。それでもって不穏なハネないメロディー・ラインを奏でるカーターは確信犯であり、だからこそ知的といい得る。 マルはドルフィーと出会って非常に音楽的な啓発を受けたらしい。チャーリー・ミンガスのワークショップに参加したときそこにいた稀代の天才がドルフィーだった。この盤を聴く限りではマルが自分の土俵の上にむりやり、あるいはどういうわけか偶然にもドルフィーをのせたはいいが、ただそれだけというがっかりさがある。ドルフィーはおのれのオンガクを強力に進めいていく、ロン・カーターもまた自分なりのオンガクを模索している。マルもまた同じだろう。そしてジャズの歴史はこの時期大きく動くのだ。ドルフィーがその笛でもって一つの流れを始めるのだ。だからもしかしたら、この盤はドルフィー & アーヴィン with マルとしてまとめられた方が正確でことの本質がわかりやすかったのかもしれない。そうしたときにこの作品集がどのような位置取りをすることができるのか、と問うほうが有益であるように思う。 直後のファイヴ・スポットという台風が来る前の不穏な曇り空という魅力はあるのだが。そんなに魅力的だとは思われない。マルの作曲への強い意志は感じられるが。そうした意味ではドルフィーがバスではないふつうのクラリネットを吹いた貴重な録音であるM5こそを傾聴すべきだろう。この作品の静かな響きをどう受け取るかでこの作品への聴き手それぞれの位置取りがみえてくるのではないだろうか。オレにはかなり退屈。あとタイトルにつけられた「THE QUEST」の意味。もうナニも探求せずに実践に行ってしまっている天才や秀才を従えて、なおマルはナニをサガしているのか。もちろん大事なのはその結果ナニが見つかったのかということである。 1.ステイタス・シーキング 2.デュクイリティ 3.サーティーン 4.ウィ・ディディット 5.ウォーム・カント 6.ワープ・アンド・ウーフ 7.ファイアー・ワルツ ※オマケ マル1925.8.16~2002.12.2 ドルフィー1928.6.20ロサンジェルス生~1964.6.29 アーヴィン1930.10.31~1970.8.31 カーター1937.5.4ミシガン州ファーデイル生
by maru-eo
| 2005-08-27 12:42
| JAZZ
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