「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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ニーナ・シモン 1974 聞きかじりでなんとなくジャズの人かと思っていたら、さにあらず。 いわゆるジャズ・ヴォーカルよりも数倍おもしろい。リズムをもっと深いところで飼い慣らしている怪傑。 ジャズにおけるリズムはどんどん細分化して、結合して、一言でいうとせわしない。それが都市化された50年代からこの方マッチしたのだろう。この盤を聴くとそれが、やっっぱり病的であることも否定できないな、というキモチになる。 歴史的事実とか彼女の生きてきた背景とかはわからないままに音楽だけ聴くと、とても自由。歌詞を読み歌声を聞くとじつに知的で毒がある。基本的にはポップ・ソングではとうていお耳にかかれないプリミティヴな太鼓のリズムが魅力だ。そこに乗っかる芯のある歌声。太鼓のリズムはナイヤビンギを思わせた。 ニーナ・シモンは1933年2月21日ノース・カロライナ生まれ。子どものコロからピアノを習い、高校時代から伴奏のアルバイトをして、ジュリアード音楽院でピアノと理論を学んだとのこと。才女である。そうして生み出された音楽は、もしかしたらポップ商品として楽しむだけよりもコムツカシイことをいったほうが良いものかもしれない。それはどういうことかといえば、歴史を創るかもしれないってこと。ところが、この録音から30年立ったイマでもここまで知的でありながら、たくましい音楽を聴いたことがない。もしかしたらローリン・ヒルとかはここまで行くもしれぬってくらい。ダニー・ハサウェイやマーヴィン・ゲイが生きていたらこういうとこへいけるかな ? この30年の間ジャンルは増え、音楽はすごい量の金に変えられてきたわけだけど、それだけだったのかも。ここであまりに自然にやられているような、じつはとても果敢な挑戦をすることもなく。その時間はオレが生まれて生きてきた年月-3年。長いのか短いのか、オレにはまだわからない。 ■各曲 M1。都市的でないカーティス・メイフィールドといった趣のカルいソング。歌っている内容をよく聴くと、けっこうきわどい必殺ジャブの数々。何回「ガッデム」と繰り返されることか。 M2。アコースティックギターのスティール弦のストロークに乗って歌われるLordへの歌。LordというのはいわゆるGodとは違うものなんだろう。けだるく強くのびる語尾が海を越えて、時間を超えて人が祈ったり死んだりしていく大地に届く。 M3はかなり都市の薫りがする。まさに1974年の音とリズム。ラテンの細かいリズムである。しかし、そこにのる歌声は音符に縛られず、小節線に縛られず自由。歌詞を読むとこれまたきわどいところがあって、ナマメカシイ女王蜂にブスッと刺される。 M4は歌物語。タップ・スター ビル・ロビンスン一代記。まるで神話か伝承中の登場人物のように気高いヴォーカル。伴奏はピアノとエレキ・ギターのみ。客扱いも巧い。 M5はニーナのオリジナル。エロイなあ。余裕で聴かせるジャズ・ブルーズ。これも伴奏はギターとピアノのみ。 M6は創世記のようなリズムで歌われる神と悪魔と奴隷の歌。天国と地獄。スレイヴ。 M7。唯一の心安らかに聴くことのできるオサレ目なゴスペル・ソウル・バラード。元がフランス産のシャンソンだってのが驚き。白玉エレキ・ベースとアコピ。サム・ウェイモン(男)が併唱している。 M8はソウルを経てファンクに近似。後ろでなっているボンゴ ? のかるい音が自由で良い感じ。通奏される太鼓と木琴ベルみたいなのは、ボ・ディドリーのジャングル・ビートに近い感じ。ニーナに導かれて会場を満たす手拍子は限りなく土着のリズムを打っている。ニーナの音楽性をそのまま言葉にしたような歌詞もすばらしい。 Ha, I'm the Obeah woman, above pain I can eat thunder and drink the rain I kiss the moon and hug the sun And cal the sprits and make 'em run You hear me ? 'Cause I ain't praying, never was Just waiting for my time Waiting for to die Hackle and patience Hackle and patience o yeah 1.ザ・プッシャー 2.カム・バイ・ヒア・グッド・ロード 3.ファンキアー・ザン・ア・モスキートズ・トゥイーター 4.ミスター・ボージャングル 5.アイ・ウォント・ア・リトル・シュガー 6.ダムバラ 7.レット・イット・ビー・ミー 8.オボー・ウーマン.
by maru-eo
| 2005-08-30 22:23
| ●○オンガク漂流○●
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