BEGIN 1990.6.23
琉球音楽・ミーツ・イカ天。いま活躍している多くの琉球の音楽家はみんなビギンの15年をしっているだろう。石垣島出身の3人組のデビュー盤。音楽旅団とはよくいったもので、彼らはすっくなくとも日本本島に住むヤマトンチュにとってつねに旅してやってきた音楽家たちなのだ。
そしてこの作品集は同時に僕らを旅への誘惑性をもっている。
琉球からアメリカ大陸へ。ヴァイオリンで欧州のロマの響きを。僕らの置かれた音楽的環境を彼らはかなり忠実にこの盤のなかに封じ込めている。それは彼らのもっているポテンシャルの大きさでもあるだろう。
80年代的な「流れていくコードの」M4にも重いベースとイナタいアコギソロが紛れ込ませられている。
あるデビューしたての若いバンドの人たちが理想とする音楽活動として「ビギンやスターダスト・レビューみたいに大ヒットが無くても何年も歌いつづけられること」みたいなことを言っていた。そうそう、ヒットやら売れ線やらを意に介さない貴重なオルタナティヴな音楽家が、若い人たちにもヨイ方向で受け入れられている。ビギンの3人はそのさきがけです。
※TBS『イカ天』から残ったバンド=ブランキー・ジェット・シティー、フライング・キッズ。。。
1.
SOUND OF SUNRISE
2.流星の12弦ギター
3.SLIDIN’ SLIPPIN’ ROAD
4.白い魚と青い魚
5.8月の森へ行こう
6.いつものように
7.追憶のシアター
8.恋しくて
9.砂の上のダンス
10.
星の流れに
11.ほほ笑みに続く道