「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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NHK「一青窈 京都夢街バンスキング 」1/28 (土) 15:05~15:50(45分) 「もらい泣き」のような曲を笑顔で彼女が歌って、観客も笑顔で聴いている、そうした図は、ようするに楽曲や作品を観たり聴いているだけでは出てこない。 彼女はいまのところ、「ハナミズキ」という傑作をものにして、ちょっと日本語が中途半端で幼児的な、そんなに歌が巧いわけでもない、果敢な表現者である。 そうした彼女の歩みを、オレは魅力的だと思う。 妙な日本語でしか言えない感情があるのかもしれないだろう。そうした感情にメロディーをつけて、節を付けて歌ったときにはじめてわかることがあるだろう。 彼女、一青窈自身はモンダイなのではなくて、彼女が生み出す世界にあたえるちょっとした波のような変化や感情の表明が多くのヒトに受け入れられているということにオレは共感することができる。 もうイマ世界はずいぶんさびしいものになっているのだけれども、だからといって、そうした世界で音楽がならない理由はないし、表現が拒まれる理由はない。 ヒトはどんな世の中だって生きていて、いつか死ぬのだけれど、そうしたそれぞれに限られた苦しみやら悲しみやら、怒りややさしさを、この地上に、各々のやり方で残しておくことは良いことだ。 「ハナミズキ」という曲が偉大なのは、彼女の妙なニッポン語が見事にメロディーに乗って、すこし珍奇な行文が、それでなくては表現できない感情を聴く者に感じせしめるからだ。 聴く人はその歌を聴いて、それぞれに思うだろう。そこに表現された感情はどんなものであるか。わかったようなわからないような、そういうあわいのなかで、ヒトはああ、とかむむ、とか思うだろう。意味が分からなければ、何度も聴けばよい。彼女は何度も歌うだろう。それは彼女がいなくちゃ出来ないことだし、そうでなければこの世に存在しなかったこと。 オレたちは、もしかしたら、彼女によって初めて言葉を与えられた感情をもったのかもしれないじゃん。もっていたのに、なんていったらよいかわからないものを、とりあえず彼女は歌にしたんだな。この曲に現された感情は、一言で言えば、なんといったら良いか分からない感情であると思う。 それを、彼女はおおむねわけがわからないままに歌にして、終わりの方にとても印象的な答えを出している。おおくのヒトがみんなして、ああ、と口をあけてぼーっと、あるいはキビシイ顔で佇むんでいるときに、一歩先で、その人自身の言葉や、音で、或いは動きや話し方や、そのこいるということで、形にしてしまうヒトを表現者という。 彼女はNHKがとりあげるような仕方であつかわれるほどのレベルではないとオレはイマは思う。彼女はまだ作家とよばれるようなほどのものではないと思う。 一青窈の作品を子細に聴いてみて、分析してもでてくるのは、たぶん言葉遊びと、ちょっとシャープ気味の歌とだろう。 それでも彼女にしかできないことをやっている。世界に自分をねじ込むように、自分のカタチをしたへこみを作る。 まあ、あんまりおっさんたちが、それをグリグリ、ムダに大きく広げなさんなってこと。茫洋としたココロモチとダジャレスキってのがかぶるのは分かるけどさ。
by maru-eo
| 2006-01-28 18:19
| 一青窈 ・・・ハナミズキ・・・
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