監督はマイク・フィギス(『リービング・ラスベガス』を撮った人だそう)。イギリスでのブルーズ受容を現役の大物たちとかつての大物たちに聞くという内容。たんなるおっちゃんたちの思い出話のようだけれども、話している人たちがクラプトンやらジェフ・ベックとかなものだから、聞き捨てならない。
スキッフルの話は新鮮で興味深い。クラプトンがソニー・ボーイとの共演について「ゾッとした」「救いは彼のファンではなかったこと」なんて言ったり、「ジョン・リー・フッカーと一緒にやるのは大変だった」と皆で意見が一致するとこなんか面白い。「彼には(コードの)概念がなかった」(ジョン・メイオール)、「どこで(コードを変えるかは)感覚なんだ。いい勉強になったよ」(ジョージィ・フェイム)。
演奏シーンの新しいのとしてはトム・ジョーンズのバックでジェフ・ベックが弾く場面。テレキャス、フルアコ(ギブソン175)、ストラト(アームも使っている)を使用。トム「どうかな」ジェフ「最高だよ」「ゴージャスだ」。なんでトム・ジョーンズなのか。
個人的には動くいまのヴァン・モリスンが嬉しい。