「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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斉藤美奈子(文芸評論家)が伊藤比呂美の最新本について朝日新聞に書いている。 伊藤比呂美という人は、奥さんで娘で、お母さんで、文章を書く人で、たぶん一番わかりやすい説明は詩人である。 写真家(石内都)と写真集を出したり、作家(石牟礼道子)の解説を書いたり、社会学者(上野千鶴子)と対話的な往復執筆をしてきた。 本というのは、遠くにいる人の思いを、活字を通して、すぐ近くに感じさせる。 では、文芸評論家というのはなんだろう。かつて、多くの文芸評論家は、作家よりもエラカった(ような気はいまでもしている、オレは)。 でも、斉藤美奈子という人は、そうではない、新しい感じのする文芸評論家で、彼女は、作家のことはあまり書かないのだ。で、何を書くと言えば、本のことを、それ自体についてを書くのだ。また、あるいは、それを読んでいる自分や誰かのことを。 そうしたところが、たぶん斉藤美奈子の読者をほかの文芸評論家よりも多くしている。 そうした斉藤美奈子の書き方は、どこか文芸的というよりもジャーナリスティックである。 で、オレはそれを楽しみつつ、どこか物足りなさを感じている。 一生、なにかについて書いたり、なんでも追いかける、というのではなくて、彼女自身が選んだものを彼女の言葉で書いてほしい。 斉藤美奈子が伊藤比呂美のことを書く、というのはとても読書する毎日としてはとてもおもしろい。でも、斉藤美奈子は伊藤比呂美の本を 女友達から届く手紙のような長篇詩 と題して語りながら、それを詩なのかどうかわからないという。 文末の何行かは、斉藤美奈子と伊藤比呂美のそれぞれが書いた本を楽しみつつ読んできたオレにはちょっと物足りない。詩人や実用的とか、重み、あるいはそこ、という代名詞が、一冊の書物という価値に吸い込まれるように、意味が判然としないように、文章の中におかれている。 実用的な価値、効用? 友達からの届く手紙のような、という着眼が、うまく伝わらないもどかしさを、感じるのはどうしてだろう。読み手を意識して書くことを得意とする斉藤美奈子の技術や才能が、ここではうまく機能していない。
by maru-eo
| 2007-08-14 02:42
| 本・映画・芝居
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