下山進著「アメリカ・ジャーナリズム」(丸善ライブラリー)から
本人の言葉。
「しかし、本当にジャーナリストにとって重要なのは、
歴史をどう読むかということではないでしょうか?
現在、目の前に起こっていることを、歴史の中で意味づけていく
能力のある記者こそが本当に偉大なジャーナリストであると思います。」P88-89
「ジャーナリズムはハルバースタムの言うように、
『世の中の複雑怪奇な現象を人々がわかる言葉に
翻訳してみせる』ことである。こうした世の中の大きな流れが
どうなっているかその方向を決定づけるためには、
膨大なデータの分析が必要になってくる。
そのデータの分析からある方向性をさぐりだし、
その上でその方向性に合致する個別のケースを
紹介するというのが、優れたジャーナリズムだ。」P122
以下はハルバースタムの言葉。
「アメリカでジャーナリズムと言えば、権威に挑戦し(challenge)、
疑問を投げかけ(question)、物事の意味を捉える(analize)ということです。
日本のジャーナリズムは、広報されたことをそのまま伝えるという側面が
まだまだ強いという気がしました。」P2
「アメリカの教育は、物事の意味を捉え、教授に質問させ、挑戦することを教えます。
日本の教育は、それとは反対に、まず先生の言うことは正しいものだとして
覚えることから始まる。
アメリカのジャーナリストと日本のジャーナリストの違いは、
両国の教育の違いによるものではないかと
私は考えています。」P2