おれもまた先のわからぬ不安のなかにいる
いまをなんとか生きることで余裕もないよ
金も取れない 学生にいったいになにができるのかどんなやつらも
自分の将来以外どうでもいいと おもうはずさ
愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか
それが当たり前というには おれはまだ若すぎる
見つけたい見つけたい 愛の光を
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「愛」をうたう尾崎豊。
彼の歌うことの中身は歌い始めたときから変わらない。ただ、歌う対象が変わっていっただけである。歌う場所も。
「愛の消えた街さ 昔からそうなのだろうか」。いま学生ではないし、そう若くもないけれど、そして尾崎豊はもういなくなってしまったけれど、彼の出した疑問のいくつもを、いまもまだ考えつづけている。