ビョーク
『ホモジェニック』(1997)
評価:★★★★★★★★★★
素晴らしいポップ音楽の可能性。よくディーヴァ=歌姫とかいうけれど、それならビョークは「ポップ音楽姫」である。おのれの気持と音楽をここまで生産的に出逢わせられることを証明する力強く、心地よい1枚だ。これをもって、ポップ音楽はビョーク以前と以降で大変化する必要がある。日本版の付録?に見られるさらなる展開も大変興味深い。
本人も言っているようにデスクトップで大音量で聴くべし。そして、できうるならばぜひともACOの同傾向の大傑作『アブソリュート・エゴ』と聞き比べてもらいたい。きっと楽しいはずである。どちらも満点を差し上げざるを得ない傑作。10年1日のごとくフォークやらヒップホップやら言っている輩はこれを聴いて謙虚になり、その上で乗り越えられよ。