「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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マイルス・デイヴィスさん。 「ジャズの帝王」と呼ばれたトランペッター。 1940年代に「アルトサックスのモーツァルト」ことチャーリー・パーカーとともに「ビ・バップ」して音楽活動を開始する。パーカー死後、ギル・エヴァンス(con)とともに「クール・ジャズ」を、ビル・エヴァンス(pf)、トニー・ウィリアムス(dr)、ロン・カーター(b)等とともに「モード」を確立。その後エレキ化し、ウェイン・ショーター(ts,ss)、ジョー・マクラフリン(g)、チック・コリア(key)等とジャズ・ファンク・ロック路線を突き進む。 1975年、実質的に引退。 5年後「必死に練習」し自分の音を取り戻し復活。マーカス・ミラー(b)等とフュージョンへの先鞭を付け極度の洗練をみせつける。ヒップ・ホップへの接近を果たすも、その直後、死。 一般的なポップミュージックリスナーが考える「ジャズ」を確立し、攪乱し、その幅を無理矢理広げ、洗練し、破壊し、幕を下ろした偉人。ちょっと曲がったマウスピース、色の付いたマーチンのトランペットにハーマンミュートとマイクを付け、ワウをかませた歪んだエレキ音。 過去を振り返らない人生で、親友クインシー・ジョーンズの再三の誘いを受け、1991年7月8日モントルーにおけるライブで老眼鏡を掛け、植毛をした細いドレッドのマイルスは、初めて過去の作品を再演。クインシーのオーケストラをバックに、ケニー・ギャレット(as)、過去のマイルスそっくりの音を出すペット吹き(名前ど忘れ)のソロに隠れるように、しかし毅然として吹かれたマイルスのソロはブルーノートを使ったとてもシンプルなラインだった。 ジャズという、西洋音楽の規範に則りながらそれを破壊してゆく音楽を(マイルスは「良いメロディーはオレの餌なんだ」と言った)執拗に揺さぶり壊した男にとって音楽とはなにか。またメロディーとは、音とはなんであったか? 年老い過去の自分を留保付きであるにはせよ再現してみせた彼のトランペットが奏でたブルーノートは彼が初めて、社会に認めさせ、また自分としても認めた、自分だけのメロディーだったのではないか。それはもうジャズではなく。 それまでの人生。マイルス・デイビスという一人の男が作り上げ、変容させ続けてきたジャズという音楽の軌跡。自己実現というにはあまりにも偉大で社会的な業績。それらを振り返ったとき、年老いた彼は呟くようにシンプルに吹いた。ブルージーなんていうにはあまりに凛々しいメロディーライン。 それはきっとジャズという音楽ジャンルを越えた、マイルスだけの音楽だった。 あれをなんと言ったらよいか。ぼくは「“ジャズ”はお前等にくれてやるよ」とでもいっているように・・・・。 マイルスはトランペットを指さして言いました。 「こいつは、オレの声なんだ。オレはコイツで歌うんだ」。 偉大なジャズ・スタイリストは1991年9月28日、サンタモニカにおいて死去。享年62歳。 マイルスはジャズで自分の歌を残した。いまジャズ・ミュージシャンたちはジャズはするけど、歌わない。だれの声も聞こえない。 ♪Miles Davisはてな ♪『ライブ・アット・モントルー』僕はレーザーディスクで持っているんですが・・
by maru-eo
| 2004-09-07 23:01
| JAZZ
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