「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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『最終兵器』 キングギドラ ソニーミュージックエンターテイメント 2002.10.17 日本社会化されたヒップホップ商品。ヒップホップというよりはJポップの範疇で考えたほうが良い作品だろう。これもまた「ぼく・きみ」の関係性を訴えることが最終目的になってしまっている。ほんとうの目的は、「問題提起=物議をかもす」ことと「売れる」ことだったのだろうがいまから思うにどっちも失敗しただろう。 この作品を楽しむには音楽というよりも日本におけるヒップホップ的とはどういうものかを聴くという屈折した態度が必要だ。それはあまり楽しいものではない。 降谷健志への当てこすり(M3)、覚せい剤の危険性を金八的にラップするM4だが、ジブラ自身が舌回ってなくね? M6なんかを聴くと、日本のヒップホップに正統がないがゆえに繰り上がり的に一番になってしまった人たちの自己顕示と焦燥感がある。Jポップが生んだ数少ない9.11ソングのひとつであるM7は本作品の中心をなすべきモノ。しかしてそこで行われるのは新聞的な状況描写であり、Kダヴが歌うのは「今夜もブッシュはベッドで眠る」ってこと。想像力の弱さと現実認識の甘さ。金は大事だ(M10)、友情の困難と親友の大事さ!(M11)、次の世代を見据えた政策が必要(M12)。とりあえずここからなにか社会のためになる議論を開始するには値しないものばかり。 日本のヒップホップの2002年時点でのメインストリームがこういうものだろうというのはよくわかる。社会に対して言いたいことをいうってこと。しかし彼らが致命的なのは日本人とか日本の本質が全然社会的でないってことを見ようとしてないこと。けっきょく自分の感想をヒップホップっぽく表明するだけに終わる。それは怒りだったり、説教だったりする。 音として上品過ぎる気がするのはたぶん才能の問題だろうが、韻を踏むことを最重要だと思ってしまっているキ真面目さもあると思う。逆にスリリングさをなくしている。M2なんてモロだ。 しかして、なぜ「ヒップホップ」なんだろう? という疑問が残る。ドラゴン・アッシュはヒップホップの方法論をポップミュージックに持ち込んで成功した。それをポップの側からヒップホップを搾取したというのも間違いじゃないだろう。しかしキングギドラのようなヒップホップの「本流」を自任するような人たちは、なぜヒップホップを選ぶのか。ただの縄張り争いとかいうのも判るような気がするけれど。その縄張りはもともと彼らのものではないわけで。 Jポップ的にみれば音楽的貧困の現れなんだろう。けっきょく弱体化したJポップにアンダーグラウンド(=十分なポップ性を保持できない人々)がせり上がってきたってだけ?早急なJヒップホップ内の審美的な腑分けが必要だし、その意味でジブラがM7でいう「だれか良い説明ができりゃ言ってくれ」という言葉は9.11よりずっと狭い意味で正直でリアルなものだと思う。 2005年のいまJヒップホップはもっと面白くなっていると思う。キングギドラはいまなにしているんだろうか。 【評価】:★★★★☆☆☆☆☆☆ 1.最終兵器 2.UNSTOPPABLE 3.公開処刑 feat.BOY-KEN 4.トビスギ(Don't Do It) 5.F.F.B. (Album Version) 6.リアルにやる 7.911 (Original Version) 8.真実の爆弾 9.平成維新 feat. 童子-T & UZI 10.マネーの虎 11.友情 12.ジェネレーションネクスト 13.夜明け
by maru-eo
| 2005-03-26 16:07
| J・ヒップホップ
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