「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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カールハインツ・シュトックハウゼン karlheinz stockhausen ピアノ曲1-11&ミクロフォニー1&2 DISC-1 1-10.ピアノ曲1-11(10をのぞく) アロイス・コンタルスキー (ピアノ) DISC-2 1.ピアノ曲10 アロイス・コンタルスキー (ピアノ) 2.ミクロフォニー1(タムタム、2本のマイク、2つのフィルターとポテンショメーターのための) アロイス・コンタルスキー(タムタム1) アルフレッド・アリングス(同2) ヨハネス・フリッチュ(マイクロフォン1) ハラルド・ボジェー(同2) カールハインツ・シュトックハウゼン(フィルター&ポテンショメーター1) ヤープ・スペック&ヒュー・デイヴィス(同2) 3.ミクロフォニー2 (合唱、ハモンド・オルガン、リング変調器のための) (テクスト:ヘルムート・ハイセンビュッテル) アルフォンス・コンタルスキー(ハモンド・オルガン) ヨハネス・フリッチュ(リング変調器) ミミ・ベルガー、メタ・アッカーマン、フリッガ・ディトーマル、ウルラ・テルホーヴェン、ヘルガ・ホプフ、モニカ・ピック(ソプラノ) アルノ・ライヒャルト、ディートリヒ・ヒンメルマン、ヴェルナー・エンゲルハルト(バス) ヘルベルト・シェルヌス(合唱指揮) シュトックハウゼンなんて大学の資料室で「コントラ・プンクテ」とか「少年の歌」とか聴いて以来だ。自分で版権もって売っているからすごく値段が高いとか、なんだか宗教的な領域に行っちゃったとか、それくらいの知識しかない。「ゲンダイオンガク」という歴史に真っ向から切り込んだ男? メシアンのところでもまじめな生徒だったのだろう、クセナキスとかとは違って。 ピアノ曲:スタインウェイの硬質で繊細な響きが、いやここでは「響き」も微分され要素に分けられているのだ。興味ない人にはどうでもよさそうなものだけれども、すごい集中力である。20世紀のいまにも狂いそうな熱い脳みそを鎮めるためのゲンダイオンガク的宗教音楽だ。演奏も素晴らしい。クセナキスやケージとは違って、いつまで経ってもポップミュージック的な受容を拒みつづけるだろう繊細さと堅固な建築性の同居。こうした音がケルン近郊生まれのドイツ人から生み出されるとは・・・、もはや意地の為させる業ですと、しごく納得。 とくに〈10〉と〈11〉について。クセナキスのピアノ曲の何年前だ!? 戦慄的な響きはこちらが先人か。シュトックハウゼンはクセナキスが持たないいかにもクラシカルな旋律をもっている。どちらがいいとかわるいとかではないけれども、個人的にはシュトックハウゼンはやはり古く(もちろんこっちが切り開いた、前人未踏を行ったわけだけど)聞こえる。過去の音楽のしがらみの中で、やっとの思いでそのがんじがらめを切り裂いたという偉大さもある。しかし、やはり「音楽を音楽で」表現したシュトックハウゼンと、音楽ならざるそれ以上のものを音楽で表現したクセナキス、という対比を思い浮かべる。ことここに至ると、もうすでに音楽というより「音楽に現れた人間史」という気さえする。そうしたことを「方法論」の違いといってしまうのは、ひと昔前の演奏家に焦がれた・媚びた評論家たちの弱さの現れではないだろうか。 時間を越えるクセナキスとは逆に、時間を強烈に意識させる音楽をシュトックハウゼンは作る。
by maru-eo
| 2005-04-26 23:17
| クラシカルM
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