Tony Yayo トニー・イエイヨー
全世界で1100万枚CDを売った男50セント率いる「G-UNIT」の最後の一人。収録曲の半分ほどを刑務所の中で書いたとのこと。表ジャケの写真はそこそこオサレだけれど、裏ではふつうのアフロアメリカンの青年である。
安定したフロウとキャッチーではなくても飽きこなさそうな落ち着いたサウンド・メイク。彼ら彼の国のイマを生きる青年の表現を聴く気持ちがする。夢を果たしてガンガン進む50セントの兄貴をバックアップしながら満を持してといえば聞こえは良く、お約束に出された盤とも言えるだろうが、しかしそういう予定調和をはみ出るリアリティーがある。
ドカンと売れるかまったくの無名か、どちらかしかいないというのはきっと米ヒップホップもJポップも同じだろうが、こっちには「仲間」という概念が強く生きている。オレたちが彼らの刑務所バナシなんかに耳を傾ける意味があるとするなら、そうした概念や意識がなぜ向こうにはあり、俺たちにはないのか、を考えるためかも知れない。
Music of the Sun [FROM US] [IMPORT]
Rihanna
なんと読んだらよいかよくわからないカリビアン女性のレゲトンがらみ盤。