PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO 2002
ニッポンを代表する手練れストレートジャズ集団が村上ポンタ秀一氏率いるポンタ・ボックスだ。吉田美奈子氏は70年代からこのかた、詞を書き歌うヒトとして活躍してきた。
となればこの本気度がきわめて高い作品集で聴くべきは、それらの好材料でどれだけ化学反応を引き起こし、価値あるコラボレーションになり得ているか。巧い人たちがやったからやっぱり巧かったです、ではいかんだろうと。んなことはレコード会社や広報担当が書けばいいことで、作品が聴き手に届く前にもう決定されている言葉たちだ。
M6はちょいとフィービー・スノウ風味のヴォーカル。
M7、8、9でのバックの充実度が高いのは、けっきょく彼らがこうした60年代マイルスを目指してジャズをやっている、ということのいわば裏声での告白だろう。ちょっと物足りない。
白眉はヴォーカルが全体のスィング・アンサンブルを引っ張るM9からの流れ。ホーンも切れ味良く咆吼するM10、
1.アルフィー
2.
ブルー・ムーン
3.マイ・フーリッシュ・ハート
4.オーヴァー・ザ・レインボウ
5.
キュート
6.バイ・アンド・セル
7.
フットプリンツ
8.E.S.P.
9.
セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン
10.イット・ドント・ミーン・ア・シング(イフ・イット・エイント・ガット・ザット・グルーヴ)
11.ノーバディ・ノウズ・ザ・トラブル・アイヴ・シーン