荒川がメダルをとっていろんなメディアが彼女の素顔といったような番組をやっているが、その多くは過去のVTRの再編集であった。
が、TBS系「Jスポーツ」が同じように謳った番組の1コーナーは、素晴らしかった。
イタリア入りをしてジェラートやら伊料理を食いまくる(というほど食べてはないけれども)、荒川、とはいえお酒は呑まない荒川、「(トリノまで)1年だったら、やってみよう」と決意した荒川の直近の活動を、見事に活写していた。
あの買い物にまではりついていた女性ディレクターはすげえい。ファンとしては感謝したい。
聴くところによればトリノ関係の映像は、コーナー自体13分、トリノの3分というシバリがあるらしい。
若干、編集に関しては、『ねるとん』かというナレーションに違和感があったが、織り込まれる映像はたいへんすばらしい、と一ファンとしては思うわけであった。
「素顔」を謳う以上、どこまで長い時間張り付き、日常的な表情を撮ることが出来るかが重要である。「Jスポーツ」2006年2月26日の(日付は変わっていたかも知れないけれど)映像は、じつに驚くほど荒川静香というフィギュア選手の素顔を切り取っていたと思う。
もしかしたらここで使われた映像は同局の『情熱大陸』で使われるかも知れない。一ファンとしては、それを大いに望む。荒川静香のドルトムントからの日々、トリノに向かう数年の彼女を追った映像を、オレは見たい。TBSならそれが出来るだろうと、思う番組だった。