「定常状態ーを越える」べく 「○」と何人かが音楽全般ほかよろず語り下ろし中!! / 「すべての表現するココロに捧ぐ」べくお送りしています つねに更新中!maru1978eonta@gmail.com!
by maru-eo 生きてく日々のメモ
文脈を参照して内容を割り引くことを「批判」と言います。
批判というと日本では攻撃と勘違いされがちですが、違います。 批判とは、隠されていた前提を明るみに出し、前提を取り替えると成り立たなくなることを証明して見せる営みのことを言うのです。 ●○●○●○●○●○● 宮台真司 07年12月22日 カテゴリ
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あれはいったい何キロメートルくらいあるのだろうか。ずいぶんと長く石畳の坂がつづいていく。幅が2 九フンの名物はいくつかある。一番有名なのはイモを練って棒のように伸ばしてサイコロ状に切った団子。台北市内の屋台でも食べられるけれども、ここのが一番ウマイらしい。実際に食べてみるとこっちのほうがやわらかくて味わいも良い。丁寧に作られている感じがする。これを茹でて、小豆汁に浮かべて食べる。冷たいのと暖かいのを選べるが、暖かい方がウマイ。団子にも何種類か在り、イモでないのもある。これは家で自分で作れるように団子の状態でも売っている。現地人のオンナノコは「九フンに行くのならイモ団子買ってきて。あそこのはおいしいんだから」と家族に言われたそうな。そうしてその子は「もう一杯頼んでもいい?」と訊いてウマそうに食うのであった。 オヤツじゃなくてもっとガッツリしたもんが食いたいのだ、という人には世にも奇妙な真っ赤な肉をゼラチンでクラゲ型に包んだようなのがある。もはやその食べ物の名前を確認するためだけにもう一度彼の地に行かなくてはならないが、彼の地では大人から子供まで実に旨そうに、テーブルへはこばれてくるのを待ち遠しそうにしているのである。 この一個を効率的に茹でるための小さな網もある。次から次へと鍋の中に投入し、発泡スチロールの椀に入れる。中にはちょっと酸っぱいようなオイスターのような汁が満たされている。上にシャンサイをのせてできあがり。クセになりそうな食感と見た目の奇妙さからいって、この何と呼んだかわからない料理を台湾のキング・オブ・ストリートフードと言ってしまいたい。これもまた台北でも食えるらしいが、九フンのこの店が発祥にして、もっともウマイらしい。 いずれの店にも創業者の写真が掲げられていたり、メニューを考案したオヤジやらが堂々と客をさばき、その店がオリジナルであり、元祖であることを誇っている。オヤジたちは今日も、もくもくとイモ団子を練り、なんとも個性的な料理を客に供する。台湾の屋台料理は日々発明され、全土に定着していく。台湾人はそれをじつに旨そうに食う。観光地の真ん中であっても、人々は胃袋を満たすことを楽しむ。こうした人々のつながりが、台湾という国の味をつねに更新していくのである。
by maru-eo
| 2006-10-08 14:19
| 2006年台湾旅行記
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